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講演はまず日本赤十字北海道看護大学の伊藤善也教授が『児童・生徒の肥満は伝染病・風土病・現代病である』という演題で話されました。「現代病」とは、肥満児は昭和43年頃より出始め、最初は都会に多く田舎では少ないという傾向で出始め、70年代は4%、80年代は8%と次第に増加し2000年頃をピークに維持かやや減少傾向で、現在は10%ぐらいで推移しているとのことでした。体格の分布を見ると肥満者の増加だけでなく痩身者も増加し、特に20・30歳代に体重の減少傾向が見られ、今後は痩せの増加にも注意が必要だろうと述べておられました。「風土病」とは、肥満は地域性があり現在は北国で農村・漁村に肥満児が多いそうです。我が青森県は肥満傾向児率が13・3%で全国1位だそうで、その後を北海道、岩手が追っている状態で都会は少ないとのことです。「伝染病」とは、太っている両親の子供は太る、太っている者同士で群れるようになる傾向があるとのことでした。肥満と生活習慣との関係では、肥満傾向の子供ほどテレビ視聴時間が長くなること、20時以降に就寝する子供の割合が平成19年には4才児以下でもほぼ100%、小学生の1日の歩数がどんどん減少してきているなど、子供の運動不足が顕著になっているそうです。また1日の摂取エネルギー量は変わっていないが脂肪摂取比率が大きくなってきており、それで肥満になりやすい(高脂肪食は食欲を満足させにくいので食べ過ぎてしまうらしい)そうです。
また、肥満ばかりでなく、低出生体重
児が増えてきているそうです。低出生体
重児は糖尿病になりやすかったり、虚血
性心疾患で死亡する確率やメタボリック
症候群を発症する確率が高いそうです。
これは胎児期の栄養および内分泌状態は
胎児の組織や機能に影響を与え、かつそ
れらは生涯にわたり持続することがあり、
最終的には諸種の代謝疾患の発症基盤を
形成する(Barker仮説)ためだそ
うで、そのため低出生体重児は生涯にわたり食生活に注意が必要です。
肥満を改善・予防するために、
(1) 運動習慣を身につけよう。可能なら運動系部活に参加しよう。運動系部活に参加していない場合は休日に60分以上運動しよう。
(2) テレビやテレビゲームから離れよう。平日は1日合計50分以内、休日は1日合計100分以内。
(3) よい食習慣を身につけよう。朝食をとろう、食物繊維を積極的に摂取しよう。
と提言されていました。
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